社員が不正や違法行為を行った場合の会社の責任について教えてください。

会社経営上、従業員を使うことは利益を上げるためにとても大切ですが、他方で多くの従業員を扱うようになればなるほど、従業員による不正、不祥事によるトラブルが問題となりやすくなります。

違法行為の内容が交通事故のようなケースでは、会社の使用者責任がほぼ生じます。加入している保険会社担当者と速やかに連絡をとり、その担当者と、会社の上司とで被害者の方に謝罪等に赴くべきでしょう。

違法行為の内容が、当該従業員の刑事事件のような場合には、必ずしも当然に会社の使用者責任が問題になるとは言い切れませんが、報道にのったような事案では会社名も明らかになることがあり、会社の道義的責任を言われる場合もあります。

このようなケースでは、会社には法的に責任がない、として開き直るのではなく、その道義的責任を真摯に受け止め誠意ある対応をとるべきでしょう。

その他の不正、違法行為でも常に、従業員の不正、違法行為の内容を十分に把握しつつ、会社としてのスタンスを明確にし、早期に行動に移すべきです。

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