出先での駐車の際、よく利用されるコインパーキングですが、ここ最近、いわゆる従前からの「ロック板式」や「ゲート式」以外の「ロック板もゲートもない」パーキングが増加しているとのことです。
このようなタイプのパーキングを「フラップレス方式」と呼ぶそうで、駐車スペースの地中にセンサーが組み込まれ、同時にカメラにてナンバーを撮影することで課金し、かつ不正利用に対処しているとのことです。
一見すると、ロック板もゲート板もないので不正利用が後を絶たないのかと思いがちですが、実際は逆で、従来からの仕組みに比べて不正利用の率は低いそうです。
カメラでナンバーを撮影されているとのことで、これが利用者に対する心理的影響を及ぼしていると思われます。
また、フラップレス方式には、段差がないので駐車し易いとのメリットもあり、利用者にとっても、運営会社にとってもまさしくウインウインの設備ですね。
ちなみに、この仕組みに基づいて不正利用した場合、民事の関係では駐車場代金相当額について不当利得ないし不法行為となるので、事業者としてはその金額の請求が可能です。場合によっては、請求手続きに要した費用も請求可能となるでしょう。
不正利用者としては、フラップレス方式であることを知りつつ最初から支払わない意思で駐車し、不正利用した場合には詐欺罪(刑法246条2項)が成立します。懲役10年以下の刑となっていますから、絶対に止めましょう。